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絵本好きの仲間が集まって、小学校で読み聞かせをしています。


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2005年7月 はらぺこあおむし(人形劇 no.1)

今日はもいもいさんと今年の地区子ども会の打ち合わせ。
今まで毎年、紙芝居をやっていたんだけど、幼児~6年と年齢に差がありすぎてどーもイマイチ。
そこで、今回から、大きい子にも集中してもらえそうな、人形劇にしてみようということになりました。
題材は絵本の中から選ぶということにして、最初は人数の少なくてすむエリックカールの『はらぺこあおむし』に決めました。
なにしろ、メンバーは今のところ3人なので・・・。
それにしても、人形劇って大変なんですね~!
なにしろ、こちらは素人。人形をどうやって作ろう?というところらから始めなきゃならない!
以前、もいもいさんと観にいったカナダの人形劇団マーメイドシアター・オブ・ノーバスコーシアの『はらぺこあおむし』を思い出しながら、あーでもない、こーでもないと無い知恵を絞りました。
はたして、7月20日の本番までに間に合うのでしょうか?
これから、週末の休日は忙しい日々が当分続きそうです。



2005年7月 はらぺこあおむし(人形劇 no.2)

人形劇の主役となるあおむしくんの出来上がり~。
メリヤスの生地を頭の赤と胴体の緑に染め粉で染め上げました。
筒状に縫い合わせて、中に綿を入れてあります。
胴体を6等分に分割して団子状に同色の糸で縛ってくびれをつけました。
もち手は黒く塗った竹串。抜け落ちないように、先にビーズをボンドで止め、その周りに多めのボンドをつけて、綿に絡ませるように中にしっかり固定してあります。目、鼻、口、触覚はボンドで、足はくびれを作った糸にからませて付けて完成です。

出来上がって動かしてみると、かわいい~!!
でも、ちょっと綿を入れすぎちゃったかなー??
予定よりも、ふとっちょさんのあおむしくんです。



2005年7月 はらぺこあおむし(人形劇 no.3)

この本の面白いところは、あおむしくんが次々と食べ物を食べて、穴を開けていくところです。以前観た劇でもあおむしくんが食べた穴をくぐっていくところが子供たちにも大うけでした。
それをすべて立体で作るのは時間的にも技術的にも私たちには無理。というわけで平面で作ってみました。
厚紙に色を塗り、もう一枚厚紙を補強のため張り合わせ、食べ物の形に切りました。舞台に固定するための割り箸2本を補強の目的も合わせて取り付けています。
食べ物には、あおむしくんが食べた後、くぐりぬける穴を丁寧にカッターで開けておきます。食べる前は穴は塞いでおきますが、本番ではあおむしくんが食べてから、穴の裏に付いている紐を舞台裏からひっぱり穴をあけ、通り抜けられるようになっています。
持ち手がスムーズに抜けられるように穴から斜めに切り込みが入っています。これがないと抜けられない!!
穴の位置や切り込みは進行方向にも関係して、意外と細かいところまで練らないと道具一つ作るもの大変だってよくわかりました。

この頃の私達はこんな状態で、はたして本番間に合うのか、子供たちに喜んでもらえる人形劇が上演できるのか、不安でいっぱい。
もいもいさんも私も暗中模索の状態でした。



2005年8月 はらぺこあおむし(人形劇 no.4)

人形が無理ならぺープサートという手もあります。
生まれたばかりのあおむしくんと、お腹が痛くなって泣くときのあおむしくんを、ぺープサートにすることにしました。
なにしろこの劇のメインはあおむしくんが沢山の食べ物を食べていくところなのですから、と納得しつつ・・・。

小道具作りは着々と進んでいますが、問題は山積み。
舞台は・・・、効果音は・・・・。

2005年8月 はらぺこあおむし(人形劇 no.5)

舞台・・・
持ちなれない鋸を持って木材を切り、釘を打ちつけ、何とかもいもいさんと必死で舞台を作りあげました。
案の定・・・次の日は背中が筋肉痛に・・・。
舞台は横180センチ、幅はテッシュボックスを横に立て、2つ合わせた幅しかありません。ボックスを2つ合わせ、その間に小道具を挟みこみ、固定するしかけです。場面が変わるたびに小道具が取り払われ、新しい小道具が差し込まれるという仕組みです。舞台に小道具を簡単に固定し、取り外しも簡単なので、なかなか良いアイデアを考えついたかなと思います。

それにしても、たかが人形劇とはいえ、こんなに体力を使うとは・・・。
されど人形劇・・・バカにはできません。なかなか奥が深いです。



2005年8月 はらぺこあおむし(人形劇 no.6)

効果音・・・最初は本の読み手に合わせて人形を動かせばいいぐらいにしか思っていなかったのですが、少しずつ本番のイメージが出来上がっていくうちに、やはり音がないと物足りないことに気がつきました。
みんなでいろんな音をたてて探しまくりましたが、なかなかピッタリの音が見つからなくて苦労しました。本番ギリギリまで悩んでいた、あおむしくんが生まれる音を探し当てたときにはヤッター!!という気分です。

  あおむしくんが食べ物を食べる音・・・シャカシャカ。
    (張りのある薄手の紙と固めのビニールを丸める音)
  太陽が昇る音・・・ジャラ~ン。
    (携帯の効果音の中から)
  月が昇る音・・・シャラ~ン。
    (携帯の効果音の中から)
  あおむしくんが生まれる音・・・ポン!
    (フィルムケースを潰して蓋を飛ばす音)
  あおむしくんがさなぎから蝶へ変身する音・・・キララ~ン。
    (携帯の効果音の中から)
  蝶が飛び回る時のBGM。
    (『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES』・ガーネットのテーマ)
  全体に流れるBGM。
    (『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES』・クレイラの町)

・・・携帯にはいろんな使い道があるものですねぇ。写真は長女が宝物ののように大事にしている、『FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES』のCDです。



2005年8月 はらぺこあおむし(人形劇 no.7)

クライマックス・・・さなぎから蝶が生まれ飛び回る・・・。
子供たちの頭上を蝶が飛び回ったら、みんなきっと喜ぶだろうなって思いながら、作りました。丈夫で、飛んだ時綺麗に羽が動くように、試行錯誤の上なんとか満足いく仕上がりとなりました。
羽は和紙を使い、アクリル絵の具で色を付け、胴体はラップの芯です。
このまま篠竹に吊るして上下に動かせば、蝶が舞ってるように見える!って思ってやってみたら!・・・羽がだら~り・・・失敗!
骨を付けなければいけないことに気が付き、たまたま私が勤務先から、人形劇に使えそう!と貰って来ておいたPPの厚手のシートが役に立ちました。
適度な張りと柔らかさ、色が半透明で蝶の羽の模様も透けて見た目が邪魔になりません。
吊り下げた時のバランスや羽の強度を考えながら、取り付けるのがまた一苦労でした。吊り下げて羽が綺麗に動くようになった時には、思わず「すっごーい!!私たちってアッタマいいよねー!」な~んて喚声が・・・。

蝶の製作には一番初めから手を付けていたのに、完成したのは本番数日前。
かなり、力が入りました。なにしろクライマックスですから・・・。
写真は蝶の下側で子供たちの目から見える側です。
PPの骨は裏側に取り付けてあります。



2005年8月 はらぺこあおむし(人形劇 no.8)

役者・脇役勢ぞろい・・・

エリック・カールの絵はコラージュなので、かえって真似しやすかったし、作りやすかったように思います。
紙に大きな筆でメインの色を塗り、質感を真似しながら適当に色を重ねていきます。トールペイントのテクニックはおおいに参考になりました。
それから、輪郭を切り抜きます。サイズは実際の4倍にしました。

普段トールペイントで小さい絵をこまこま描いていますけど、大きな物を大きな筆で描くのも気持ちのいいものですね。
案外、こっちの方が性に合ってるのかも・・・。



2005年9月 はらぺこあおむし(人形劇 no.9)

台本・・・

当初、読み手に合わせて人形を動かせばよいという、安易な考えでやっていましたが、やはり読み手と動作と効果音のタイミングが取りづらく、急きょ台本を作ることになりました。
考えてみれば、当然ですよね。人形劇は演劇の一つですし、一人でやるのではないのですから。
それにしても、台本なんか、書いたことないのに・・・。
とにかく、読み手、人形、道具、効果音の担当4人が同じタイミングで動けるように気をつけて、書いてみました。
リハーサルをしながら、ところどころ変更を加え、それぞれのパートで使いやすいように自分で加筆していきました。

台本を書いていて思いました。ほんとに演劇とか映画とかって総合芸術なんだなぁって。
脚本、台本、役者、舞台美術、音楽・・・。色々な分野の大勢の人たちが一つの作品を作り上げていく・・・。はからずも人形劇という小さな形でその苦労をほんの少し経験してしまいました。
これからは以前とちがった意味で演劇や映画を楽しめそうな気がします。

2005年10月 はらぺこあおむし(人形劇 no.10)

7月20日 本番・・・

朝からのカンカン照りで、うだるような暑さです。
本番の前に実際の舞台でのリハーサルをしなければなりません。
本番の舞台の広さと客席の位置、ビデオカメラの設置位置など確認しながら、リハーサルをしました。客席には役員のお子さんが2名、「みんなには内緒だよ」と言って見てもらいました。内容はいままでで一番の出来で、小さな観客の感想も上々でした。「これならいける!」とちょっと安心。

さて、いよいよ本番が近づいた頃でした。客席にはすでに子供たちが席取りをはじめて、少しずつ集まって来ました。去年までは紙芝居が始まるよーと呼びに行っても、なかなか舞台の前に集まるのが遅く、苦労しましたが、やはり、人形劇となると違いますね。
それとも、先にリハーサルを見た子たちが宣伝してくたのかな?

本番・・・
読み手が本のちょっとした紹介をしたあと、あおむしくんが幕の間からひょこっと顔を出して登場します。客席からは子供たちの驚いたような喚声が・・・。
そしてあおむしくんは次々に食べ物を食べては穴をあけていきます。
出てくる食べ物を子供たちが言い当てる声が聞こえます。オレンジのところで「あっ梨!」と声がかかったのは、さすが梨の産地ならではでしょうか。
本に忠実に描いた絵なのですが、「サラミにカビがはえてる!」とか、「こんなに食べてウンチでないの?」とか、いろいろなツッコミをいただき、子供たちは良く見てるなぁ~と舞台裏では苦笑いです。
あおむしくんとしてはちょっと演技不足だったかな。もうちょっと細かい演技に気をつければよかったと、あとでビデオをを見て反省しました。
途中でバックに貼り付けた太陽がズズッとずり下がるハプニングが・・・。
裏につけたマグネットが弱くなっていたようです。観客からは笑い声が・・・これもご愛嬌です。
クライマックスの蝶がみんなの上を飛び回るシーンは、大成功!!音楽にのって子供たちの頭の上を篠竹でつるした蝶が飛び回ります。
みんな喚声をあげて、手を伸ばしてさわろうとしていました。でも小さい子の中には怖がっちゃった子もいたみたいです。

終わった後は質問責めです。高学年からは「どうやって作ったの?」とか「どうやって動かしてるの?」とか小さい子達はとにかくあおむしくんや蝶に触りたいようで、自分で動かしてみたくてしょうがないようでした。
子供達の楽しそうな様子を見ると、苦労が報われます。初めての人形劇で反省するところはたくさんありますが、また来年もやろう!という気持ちが湧き上がってきます。
みんな、ご苦労様!また来年も頑張ろうね!!

(人手不足で劇中の画像を撮ることができませんでした。2007年の公演の様子をUPしてますので、そちらをご覧ください。)

『はらぺこあおむし』エリック・カール/作 もりひさし/訳 偕成社
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